日本の伝統的な色の名前に「もえぎいろ」があります。明るい黄緑色です。
春先に萌えいずる葉の色を言い、若さを象徴する色でもあります。
「萌」は、ひいては物事が始まるという意味もあります。
「樹」は、夏は強い日差しをさえぎり、冬は冷たい北風を防ぎます。虫や鳥を育てます。大風の翌日には焚き木の恵んでくれます。倒れたのちは木材として役に立ちます。朽ちれば次の命を育みます。
「邑」は人々が集まって居住する場所を指します。
ここ東毛地区は縄文時代から豊かな暮らしが営まれてきました。
その地名「邑楽」は奈良時代に上野国13郡のひとつとして登場します。
なんとすてきな名でしょう。楽しい邑(むら)ですって!
そういう、美しく頼もしい意味の漢字に願いを込めて「もえぎむら」と教室に名付けました。